子宮頸がん検診について

子宮頸がんの検診には細胞診とHPV検査があります。細胞診とは子宮頸がんレベルの異常な細胞が存在するのかどうかを子宮頸部から細胞を採取して薬品と顕微鏡を使用して検査する方法です。

HPV検査はヒトパピローマウイルスの中でもリスクの高い種類のウィルスの有無を調べる検査です。

この二つの検診で悪性のがんと前駆体までのレベルが確実に発見されます。

スポンサード リンク

細胞診の方法と料金

細胞診はまず申し込みをして問診等から始めます。実際の検診は検診用のイスに座り足を台乗せて固定した状態にします。

経験のある方はわかると思いますがカーテンで上半身と下半身を区切るのが一般的ですが時には顔を合わせて検査する時もあります。

そしてはじめにクスコという器具を入口を押し広げるために侵入させ膣内をよく観察できるようにしておきます。

細胞を採取するための専用の棒(医療機関によって様々ありますが木やプラスチックの棒の先にヘラがついているものやブラシがついているものを使用します。)で子宮口の入り口付近をこするように内膜細胞を採取します。

細胞といっても切り取るわけではないので激しい痛み等はありません。

時間にして数分から10数分程度で検査費用は3割負担で1,000円前後、自費の場合で3,000円~4,000円前後です。

HPV検査の方法と料金

HPV検査の方法も細胞診と同じレベルで細胞を採取して感染の有無を判断します。検査結果がわかるのは数週間後ですが検査時間は数分で終了します。

費用は医療機関にもよりますが6000円前後で高くても1万円以内です。現在はネットなどでキットを取り寄せて自分で採取して検査機関に送って判断してもらう方法もあります。

子宮頸がん検診結果の見方

細胞診結果がでると具体的にクラス分けされた数値で知らせてくれます。

  • クラス1:正常
  • クラス2:異常な細胞はあるが良性である
  • クラス3A:軽度または中程度の異形成を疑う
  • クラス3B:高度の異形成を疑う
  • クラス4:上皮内(初期)がんを疑う
  • クラス5:浸潤がんを疑う
通常良性以外の異形成を疑う場合は精密検査を受けることになります。

子宮頸がん組織診とは?

細胞診やHPV検査で疑いがある場合はさらに精密検査としてコルポスコープ診と組織診を行います。

これはコルポスコープという膣や子宮頸部を観察する拡大鏡で検診して粘膜や血管の状態を診断します。

またこれで疑わしい場合金属の器具や電気メスで一部をつまみとったり、組織を削り取ってその細胞を調べます。

スポンサード リンク

このページの先頭へ